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Columnコラム

ケレン作業って何?

リフォームなどで業者と打ち合わせを行ったときに「ケレン作業」という言葉を聞いたことがありますか?
ケレン作業は、有名な塗装用語の1つで外壁塗装には外せない作業になります。
そこで、今回はケレン作業とは何か?またその目的や重要性、必要性(種類)についてご紹介いたします。

ケレン作業とは何か

ケレンとは、リフォームなどの建築用語で塗装前の下地処理のことをいいます。


 


因みに、「ケレン」は特殊な専門用語のように聞こえますが、実は英語の「クリーン」が訛って「ケレン」になったといわれています。つまり、きれいにすることが、ケレンなのです。


 


そして、ケレン作業とは、主にトタンや屋根などの鉄部分の塗装をする前に汚れや錆を落とす作業のことを指します。

ケレン作業の目的

では、なぜケレン作業を行うのでしょうか?
理由として、大きく二つあります。

まず、一つ目に、塗装前の下地の状態を整えることが挙げられます。
塗装前の下地には、錆や塗料の剥がれが確認されることがあります。
その状態で塗装を行うと、下地と下塗材の付着がうまく出来ず、塗り替え塗膜が早く剥がれてしまう可能性があります。
そのため、塗装を下地と密着させるために異物を取り除いたり、すでに古い塗料が残っている場合はそれらを剥がしたりすることが必要になります。

二つ目に塗料の付着性を向上させることです。
場合によっては、あえて表面を荒らし、塗料がのりやすくするために、ケレンにより下地表面に細かい傷(凹凸)をつけることで、物理的に表面積が大きくします。
ツルツルとした下地に塗装を行った場合と比較すると、ケレンを行いザラザラとした下地に塗装を行う場合は下地と塗料の付着性が高くなります。
逆に、ケレンをせずに塗装を行うと、下地と塗料が密着せず短い期間で塗料が剥がれてしまう可能性も出てきます。

以上2つの点からも、ケレン作業は、塗り替え後の建物の状態を長期間維持するために必要不可欠な下地処理とされています。


ケレン作業の必要性

もしケレン作業を行われなかったり、適当にしか行わなかったらどうなるのでしょうか?
最近は、自宅の建物や門扉などのメンテナンスなどは自分で、とお考えの方も増えているかと思います。
見たところあまり汚れていないし、手間やお金もかかるから、とりあえず塗料を塗ってしまおうと考える人もいるかもしれません。
しかし、そもそも塗装とは、構造物や建築物をダメージから守るために行うものです。
ケレン作業を省いてしまうと、仕上がりや効果、そして耐用年数にまで影響が及んでしまします。

また、ケレン作業の塗膜の寿命に及ぼす影響は50%近くにも及ぶとも言われています。

塗る回数を増やしたり最新の塗料を使ったりすることよりも、ケレン作業をしっかりと行うことがいかに大切であるかが分かります。
ケレン作業は、塗装工事において重要な工程です。
しかし、手抜き工事が発生しやすいポイントにもなります。
錆や旧塗膜の状態に応じて適切なケレンの方法を選ぶことが、最終的な塗装の仕上がりと耐久性に大きく関わってきます。
もし気になるところがあれば、お気軽に山路建設にご相談ください!