家の外壁にふくらみがあるのを見つけて「何だこれ?」と思ったことのある方もいらっしゃるかと思います。
外観が悪くなるだけでなく、ふくらみが破れて塗膜が剥がれてしまうと、外壁内部が風雨や紫外線などから直接ダメージを受けてしまいます。
塗膜本来の、ダメージから外壁を守る耐久性がなくなってしまっているので、早急に対策が必要になります。
ここでは、ふくらみの原因や対処方法などをご紹介いたします。
①雨水
外壁塗装を行った際、外壁と塗膜は密着している為、その間に雨水が侵入してしまうことはありません。
しかし、経年劣化により塗膜の防水機能が弱まっていたり、外壁にひびが入ってしまっていると、
雨水の侵入を防ぐことができず、外壁と塗膜の間に雨水が侵入してしまいます。
雨水が侵入した状態で建物の温度が高くなると、水分が蒸発して塗膜が内部から押し上げられてしまい、
それがふくらみが出来る原因になります。
②塗料の未乾燥
外壁塗装の塗料は、水や溶剤で薄めてから使用し、それが乾燥することでしっかりと外壁に密着します。
前に塗った塗料がきちんと乾燥しないまま次の塗料を塗ってしまうと、塗料の中の水分や溶剤が塗膜の中で蒸発し、
ふくらみが出来る原因になります。
外壁塗装は基本的に下塗り・中塗り・上塗りの3工程です。
1工程づつきちんと十分に乾燥時間をとるなどの対策が必要となります。
③カビの発生
家の北面や樹木の付近など湿気の多い場所はカビや苔が発生する可能性があります。
塗装の前には必ず高圧洗浄で外壁を綺麗にします。
この高圧洗浄で外壁のカビや汚れなどを十分に取り除かないと、カビや汚れの上に塗装をすることになります。
そうすると塗膜がしっかりと密着できず、塗膜のふくらみや剥がれが発生する原因になってしまいます。
塗装前の洗浄は汚れを落とすだけでなく、塗料の密着を高めるといった重大な役割も持っているので、
塗装を依頼する際は、この洗浄を丁寧に行っているのか注意が必要ということになります。