株式会社山路建設
東京都練馬区中村1-10-20
0120-970-039受付時間:平日 9:00~18:00

Columnコラム

シーリングの役割

皆さん「シーリング(コーキング)」という言葉を聞いたことはありますか?
外壁塗装などを検討された方は、耳にしたことがあるかもしれません。
建物には非常に重要な部材であるシーリングですが、
日常的にはそこまで注目されるものではなく、
あまり目立たないという事もあり、
その重要性を理解している人というのは意外と少ないのではないでしょうか。
今回は、普段あまり注目しない「シーリング」がどのようなもので、どのような役割を担っているのかをまとめてみました。

<シーリングって何?>

シーリングとは、外壁材の継ぎ目を埋める主にゴム状の充填剤のことを指します。

このシーリングを施す事を「シーリング工事」と呼びます。


シーリングは、


外壁材と外壁材の隙間、窓やドアのサッシ周り、浴室の浴槽と壁の隙間など、


住宅に存在するあらゆる隙間を埋めるために使用されるゴム状のパッキンのようなものとして使われています。


主に建物の防水性を高める目的を持っています。


因みに、シーリングとコーキングは同じ意味として使われています。


「油性コーキング材以外は、全てシーリング材に属する」と工業規格で定義されていますが、


現在油性コーキング材はほとんど使われていません。


油性コーキング材を使用していた時の名残で「コーキング」と呼ぶ人がいるということで、


役割などに違いは特にありません。



<シーリングの役割って?>

建物の中でシーリングは「防水」と「クッション」の役割を担います。

それぞれの役割を簡単にご紹介します。

1) 水漏れや汚れの侵入・シロアリの発生を防ぐ

複数の壁材を張り合わせて形成されている外壁は、

壁材と壁材の間にどうしても隙間ができてしまいます。

この隙間を埋めなければ、隙間から雨水などが侵入し、

雨漏りやシロアリの発生、汚れの侵入にも繋がってきます。

シーリングはこういった隙間からの雨漏りや漏水を防止し、

建物全体の防水性を高める役割を担っています。

2) 緩衝材(クッション)としての役割

シーリングは、建材同士がぶつからないようにクッションの役割も持っています。

建物には、外壁材とドアサッシ、外壁材と窓サッシなど

建材同士が接する場所というのが必ずあります。

サイディング(外壁材)やコンクリートは、

外気温や湿度変化によって、膨張・収縮など、目には見えない緩やかな動きをします。

その為、固い素材を隙間なく配置してしまうと、

こういった動きに対応できず建材同士がぶつかって、外壁材が割れたり、歪んでしまう等、

外壁の耐久性が低下してしまう恐れがあります。

そこで、隙間にゴム状のシーリングを挟むと、

シーリングが外壁材への負担を和らげるクッションの役割を担い、建物を守ってくれるのです。

3) 建材を固定・補修する

屋根の棟板金を固定する釘を打ったところに、シーリング材を施して飛散を防いだり、

屋根のずれや穴あき・ひび割れの補修にシーリング材が使用される事もあります。

<シーリングのメンテナンスは?>

シーリングは、雨漏りなどから建物を守ってくれる非常に重要な建材ですが、

一度施工すれば、永遠にもつというものではなく、外壁と同様、定期的なメンテナンスが必要です。

シーリングの寿命は、年数は使用する素材によっても異なりますが、

大体5~10年と言われています。

シーリングの劣化が進むとひび割れなどが広がっていき、

それを放置してしまうとボロボロになってシーリングが取れてしまいます。

その劣化部分から、雨水などが侵入してしまい、雨漏りの原因になります。

外壁やサッシ周りに使用されているシーリングは、紫外線の影響を強く受けるので、知らないうちに劣化が進行していることは非常に多くあります。

雨漏りといえば屋根の問題だ、と考えられがちですが、外壁の劣化が原因の雨漏りというのも多くあるのです。

特にシーリングは一見すると重要な役割を持っていなさそうに思える建材のため、

ボロボロになっているのを放置してしまいがちです。

建物を守ってくれる非常に重要な部材なので、ぜひ定期的な点検とメンテナンスをお勧めします。
今回は、シーリングの役割について解説していきました。
建物の中ではあまり目立たないですが、
シーリングを全く使用していない建物というのは、存在しないと言ってもいいほど広く使用されているため、
シーリング材は重要な役割を担っています。
外壁の劣化や損傷、水漏れなどのトラブルを未然に防ぐために、
シーリングの劣化状態を確認するために、ぜひ定期的な点検とメンテナンスを行いましょう。
もし気になるところがあれば、お気軽に山路建設にご相談ください!