「そろそろ屋根のメンテナンスが必要かな?」
と考えたとき、「屋根塗装」と「カバー工法(重ね葺き)」のどちらが良いか、
悩む方が多いのではないでしょうか。
もちろん、どちらの工法にもメリット・デメリットがあります。
屋根の状態や予算、耐久性を考慮して、どれが最適な方法を選ぶことが大切です。
今回は、塗装・カバー工法のそれぞれのメリット・デメリットを比較し、
最適なリフォーム方法を選ぶためのポイントをまとめてみました。
まず、屋根塗装とは、既存の屋根材の表面に塗料を塗って保護するメンテナンス方法です。
塗装によって、屋根の防水性・耐久性を向上させ、
紫外線や雨風などによる劣化を防ぐことができます。
屋根は、直接、日光・雨・風・雪などの影響を受け続けるため、
定期的な塗装メンテナンスが必要です。
屋根の状態が比較的良く、大きなダメージがない場合は、
屋根塗装を行うことで屋根の寿命を延ばし、美観を維持することができます。
◎ 屋根塗装のメリット
① 費用が安い
屋根塗装は、カバー工法に比べ、費用を抑えられることが大きなメリットです。
屋根のサイズや使用する塗料の種類によって費用は異なりますが、
相場としては、一般的な戸建て住宅(約30坪)で30〜70万円程度
1平方メートルあたり2,400~4,000円ほどになります。
② 工期が短い
屋根塗装は施工にかかる期間が比較的短く、
天候によって工期が延びることもありますが、通常1週間程度で完了します。
短期間でリフォームできるため、生活への影響が少ないのもメリットです。
③ 防水・美観の向上
塗装は屋根材の防水性を高め、雨水の浸透を防ぎ、
更に太陽光や紫外線から屋根を守る効果もあります。
また塗料の色を選ぶことで、屋根のイメージチェンジが可能です。
塗装工事は極端な騒音はなく、近隣への負担もさほど大きくはありません。
◎屋根塗装のデメリット
① 耐久性がカバー工法より短い
塗装の効果は永続的ではないため、塗料の耐用年数によって、
定期的な塗り替えが必要になってきます。
一般的には10~15年程度と言われております。
② 屋根の下地の劣化が進んでいると対応が難しい
屋根塗装はあくまで表面を保護する方法のため、
劣化部分を補修して塗装をする事は可能ですが、
屋根材自体の劣化は修復できません。
例えば、屋根材の内部の腐食や雨漏りが発生している、
すでにひび割れがある等の場合は塗装だけでは補修しきれず、
塗装してもすぐに劣化が進んでしまいます。