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Columnコラム

防水を長持ちさせるメンテナンス方法~屋上編~

防水塗装を一度行ったら完了!と言いたいところですが、
長期間放置をしておくと、
防水シート部分やアスファルトに剥がれやひび割れなどが生じ、
雨漏りの原因になる可能性があります。
実際、屋上防水を丁寧に施工したとしても、
紫外線や雨風によって劣化が徐々に進んでしまいます。
様々なトラブルを回避するためにも、定期的なメンテナンスは重要です。
今回は、屋上防水の防水塗装を長持ちさせるための
メンテナンス方法を紹介します。

<長持ちさせるメンテナンス方法は?>

〇トップコートの塗り替え


トップコートとは防水層を守るコーティングのことです。


防水素材のFRPやウレタンなど、雨風や紫外線に弱いものがあり、


防水層劣化を防止のために塗ります。


ある程度屋上防水の工事を施工して期間が経過しているけれども、


劣化がそれほど大きくない場合は、


トップコートのみ施工することで、


コストを抑えつつ防水効果を長持ちさせることができるでしょう。


もちろん、


トップコートの部分は、


どうしても年数が経つと状態にかかわらず劣化していくので、


5年に1度くらいのペースで塗り替える必要があります。


屋上防水の施工部分を定期的にメンテナンスしているというのは、


このトップコートの再塗装がよく行われているということになります。


 


〇排水溝の清掃


こまめに行うことをお勧めしたいのが排水溝の清掃です。


ちなみに、排水口のことをドレンといいます。


屋根に降った雨は、ドレンへと流れていきます。


そのため、ドレンが詰まると水が外に流れず、


屋上に雨水などが溜まってしまい、


水たまりが長期間にわたって発生してしまうこともあります。


このような状態を長く続けてしまうと、


いくら防水性能が高いといっても、徐々に劣化が進み、


耐用年数が短くなってしまいます。


そのため、防水層のつなぎ目が弱い所から雨漏りしてしまうことも考えられます。


そうならないためにも、


排水溝(ドレン)をこまめに清掃行い、水はけのよい状態にしておきましょう。


もし、屋上で植物を育てている場合でしたら、


落ち葉が詰まる可能性があるので、


ドレンを3ヵ月に1度は確認し、清掃しましょう。


これは、施工業者に依頼しなくとも気軽にできるメンテナンスなので、


定期的に様子を見て排水溝の清掃をこまめに行うのがおすすめです。

<防水工事の種類別 メンテナンス点検方法>

施工されている屋上防水の種類を把握することもポイントになります。
シート防水なのか、ウレタン防水なのか、もしくはアスファルト防水なのか
それぞれの防水方法によって見分けることが重要になってきます。
なぜなら、種類によって屋上防水のメンテナンスにかかる工期などが
変わってくることもあるからです。
工期によって、負担の程度も変わってくるので、
あらかじめ知っておくことで心構えができます。

〇アスファルト防水
アスファルト防水とは、
アスファルトを主成分とする防水材を使用し防水層を作る工法で、
厚みのある防水層を形成し、高い水密性と耐久性を持つことが特徴です。
特有のざらざらした質感や舗装された道路のような表面で判断ができるでしょう。

アスファルト防水の点検時に気を付けるポイントとしては、
• 保護塗料の色あせ
• 押さえコンクリートのひび割れ
• 防水層の浮き
• ドレン(排水溝)周辺の汚れ  等です。

点検をきちんと行えば15~20年程持つので、メンテナンスを欠かさず行いましょう。

〇ウレタン防水
ウレタン防水とは、
液体状にしたウレタン樹脂を塗り重ね防水層を形成する防水工事で、
国内でも施工頻度が高い主流の防水工法です。
表面が滑らかであれば、ウレタン防水またはFRP防水が考えられます。

ウレタン防水箇所点検時に気を付けるポイントとしては、
• トップコートのひび割れ
• 防水層の亀裂・ひび割れ・膨れ
• ドレン(排水溝)周辺の汚れ   等です。

ウレタン防水の耐用年数は、8年から12年程度といわれています。
トップコートがひび割れてしまうと、
防水層が露出して内部へ雨水が侵入してしまいます。
定期的にメンテナンスを行うことをお勧めします。

〇シート防水
シート防水とは、
塩ビ製やゴム製など防水性に優れたシートを何枚も張り合わせて敷く方法で、
シート同士の接合部分の凹凸が出てくるため、つなぎ目の部分で判断が可能です。

シート防水箇所点検時に気を付けるポイントとしては、
• シートの膨れ・破れ・めくれ、浮きによる水溜り
• シートの結合部や端部の剥がれ
• ドレン(排水溝)周辺の汚れ   等です。

シート防水の耐用年数は、10年から15年程度でといわれています。
シートの場合、結合部や端部が明らかにめくれていたり、
破れている場合は、すでに屋上防水としての機能を失っているので、
早急に対応をしてもらう必要があります。
それ以外の場合は、広範囲の水たまりができたら雨水の流れが邪魔されて、
機能が失われている可能性があるので、メンテナンスを行うことをお勧めします。

〇FRP防水
FRPとは、繊維 (Fiber) で強化 (Reinforced) されたプラスチック (Plastics) の略称で、
FRP防水は、
通常のプラスチックにガラス繊維などの補強材を組み合わせて強化した材質を使う方法です。
FPRは繊維強化プラスチックとも呼ばれます。
表面が滑らかであれば、ウレタン防水またはFRP防水が考えられます。

FRP防水箇所点検時に気を付けるポイントとしては、
• 防水下地が見えるなど表面塗装の劣化
• 防水下地のひび割れ
• ドレン(排水溝)周辺の汚れ   等です。

FRP防水の耐用年数は、10年程度と言われています。
劣化防止のトップコートが剥がれると防水層劣化が進んでいきます。
そのため、定期的に表面塗装の点検を行い、
発見した場合早めに専門業者へ連絡し、
塗り替えも検討されることをお勧めします。
今回は、防水を長持ちさせるメンテナンス方法 屋上編について解説してきました。
屋上防水のメンテナンスは、工法の種類によって異なってきますが、
今回紹介したような対応をすることで寿命が多少長くなります。
また、防水工事を施工した場所は
大体10年ごとの定期的なメンテナンスが必要になりますが、
環境によってはそれより短くなることもあります。
そのため、定期的に表面塗装の点検を行い、
発見した場合は、早めに専門業者へ連絡し、塗り替えも検討しましょう。

もし気になるところがあれば、お気軽に山路建設にご相談ください!