「タイルの浮き」は経年劣化だけでなく、温度や湿度にも影響を受けて起こりやすいです。
外壁がタイルの建物の場合、
タイルが剥がれてしまうと歩いている人に被害を及ぼすといった危険もあります。
そこで今回は、タイルの浮きの原因、調査方法や補修方法などについてご紹介いたします。
「タイルの浮き」とは、タイルと躯体部分(建物の骨組み)の間にある
モルタルが浮いてしまったり、タイルそのものがモルタルから浮いている状態のことです。
タイルの浮きの種類は大きく分けて2種類あります。
〇 下地浮き
下地浮きとは、タイルを固定しているモルタルが躯体部分から浮くことにより発生する現象のことです。
下地浮きはモルタルの内部に水が溜まったり、内部の水分の凍結などが原因で、
モルタル自身が膨張することにより起こります。
タイルが下地浮きにより浮いてしまうと、タイルが剥がれ落ちるリスクが高まることが考えられます。
下地浮きはエポキシ樹脂注入工法アンカーピンにング工法で補修することができます。
〇 陶片浮き
陶片浮きとは、タイルそのものがモルタルから剥がれ落ちてしまうことです。
陶片浮きも下地浮きと同様に、水分の膨張や湿度などが原因で起こります。
タイルが剥がれ落ちると安全性が落ち、見た目も損なわれるため、早急な補修が必要です。
陶片浮きが起こった場合は、一般的にはタイルを張り替えて対応します。