外壁に塗装を行う前に、必ず行う重要な作業が「外壁の高圧洗浄」です。
ただ実際、これから外壁塗装工事を依頼しようとお考えの方の中には、
高圧洗浄の必要性、費用等疑問を持たれていることも多いのではないでしょうか。
しかし、高圧洗浄も他の工程同様に省くことは難しい工程になります。
そこで今回は、外壁塗装で行う高圧洗浄の必要性や費用、作業中の注意点についてご紹介いたします。
高圧洗浄は、外壁塗装の工程で欠かせない作業です。
外壁塗装の高圧洗浄では、
強い水圧を利用して外壁表面の汚れやほこり、コケ・藻、旧塗膜の劣化物などを
洗い流す作業を行います。
そんな、高圧洗浄が外壁塗装にとって重要である最大の理由は、
塗装後の仕上がりに大きな差が生まれてしまうためです。
通常、築10年以上経過している建物は、風雨・紫外線などの影響によって、外壁塗装が大幅に劣化しています。
例えば、外壁塗装の劣化現象の代表例として「チョーキング」といって、
古い外壁やガードレールを触った時に、白い粉が手に付着する現象があります。
経年劣化によって、少しずつ塗料が粉化してしまい、外壁に汚れとしてまとわりついてしまうのです。
また、外壁の表面は、屋外環境にさらされているため、多くの様々種類の汚れが蓄積しています。
泥汚れやホコリ、雨だれ、排気ガスのすす、鳥のフン、苔やカビなどが
こびりついたままの状態で新たに塗料を塗っても、
塗膜の密着力が弱くなり、早期の剥がれや塗装ムラの原因になることが少なくありません。
高圧洗浄を行うと、以下のようなメリットが得られます。
〇塗料の密着力が向上します
塗料によって耐候性や防汚性などの性質がありますが、
汚れが残ることで外壁材に上手く付着せず、本来の性能を発揮されなくなります。
塗料と外壁の間に汚れを落とすと、仕上がりの美しさと耐久性が高まります。
〇カビ・藻の除去ができます
湿気の多い地域や日当たりの悪い場所に発生しやすいカビや藻を取り除き、
美観と衛生面においても効果を発揮します。
〇仕上がりムラの防止します
汚れが付着している外壁に塗料を重ねると、凸凹な表面になったり、
上手く塗料が付着せずに、剥がれてしまうことがあります。
高圧洗浄で表面の凹凸や劣化物を落とすことにより、塗料を均一に塗布でき、
色ムラを防ぐことができます。
このように、高圧洗浄は外壁塗装の工程において、とても重要な役割を担っています。
ちなみに、高圧洗浄の作業時間は、建物の規模や外壁の状態などによって変動します。
一般的な一戸建てでは、
外壁と屋根を合わせて洗浄するとおおむね1日(半日〜1日半程度)、
さらに、洗浄後の乾燥にも1〜2日程度は要すると考えておいたほうがよいでしょう。
季節や天候によって乾燥速度は変わるため、梅雨や台風シーズンなど雨の多い時期には、
乾燥期間が長くなったり、作業が中断されるケースもあります。